「努力しているのに結果が出ない」「あと少しでうまくいきそうなのに、自分でブレーキをかけてしまう」そんな悩みを抱えている人は間違いなく多いはずです。
実はそれ、あなたの性格ややる気の問題ではなく、「脳の使い方」に原因があるのかもしれません。
ポジティブだけを考える
人間の脳は、1日を通して無意識に自分自身へ問いかけを繰り返しています。この自問自答のクセが、人生の質そのものに影響を与えており、NLPでは無意識の質問を「プライマリークエスチョン」と呼びます。
例えば、「どうせ私にはできないのでは?」という問いかけをすると、脳は自動的に“できない理由”を探し始めます。逆に「今日はどんな楽しいことがあるだろう?」という質問を習慣にすれば、脳はそのヒントとなる出来事をキャッチし始めるのです。
これは世界的なコーチ、アンソニー・ロビンズも繰り返し強調している考え方で、「質問の質が人生の質を決める」と言われるゆえんです。
まずは、自分が普段どんな質問を自分にしているか考えてください。もし、ネガティブな質問をしている場合は今すぐに質問を切り替えましょう。
そして、「どうすればもっと感謝できるか?」「なぜ私の人生は豊かで満たされているのか?」といったポジティブな問いを、意識的に自分に投げかけてください。脳は必ず、その答えを探し始めます。
自分の映画を作って流す
脳には現実と想像の区別ができないという特性があります。だからこそ、自分が望む未来を、あたかも“今起きていること”のようにリアルにイメージすることが、現実化への第一歩になります。
たとえば、「年収5,000万円を達成したい」と思っているなら、達成した自分がどんな生活を送り、どんな感情を抱いているのかを、五感と感情を使って徹底的に描写してみましょう。
目に映るもの、耳に入る音、口にする料理の香りや味、肌で感じる感触、そしてそのときの感情、それを鮮やかな動画のように思い描くのです。
成功した時のことをドラマのように脳内で想像することも効果的です。そうすることで、脳はその理想の状態を「当たり前の現実」として認識し始め、理想の自分に近づくための決断や行動を自然と選ぶようになってくるのです。
これは、スポーツ選手のメンタルトレーニングにも応用されている技術です。成功した未来の自分を先取りして体感し、「今、この瞬間」からその自分として生きる、これこそが、未来を現実に引き寄せる脳の使い方なのです。
成功だけを集める
落ち込む日もあれば、イライラする日もあります。ですが、その感情は「出来事」そのものから生まれたのではありません。実は、その出来事にどんな“意味”を与えたかによって、感情が生まれているのです。
これはNLPの「リフレーミング」と呼ばれる概念で、起きた事実の枠組みを意図的に変えることで、感情の反応も変えられるというもの。
例えば、同じ雨の日でも、「最悪」と思えば気分は沈みますし、「自然の恵み」だから仕方ない、と受け取れば、心が落ち着きますし、出かけずに済むからラッキーと思えばそれもアリです。
さらに、脳は“証拠”を集めるプロでもあります。だからこそ、自分がうまくいっている証拠を毎日意識的に探し、それを記録する習慣がとても大切です。
「今日はこれができた」「こんな感謝のメッセージをもらえた」「いい会話ができた」など小さな成功の積み重ねが、自己肯定感やセルフイメージを高め、行動力に直結していきます。
それはやがて、周囲からの信頼やブランドイメージにもつながります。この「できた」の積み重ねが、あなたの人生に自信という名の土台を築いてくれるでしょう。
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